お役立ちコラム
福岡の和風住宅にふさわしい瓦屋根塗装とは|美観と耐久性を守る正しいメンテナンス
福岡市で外壁塗装工事&屋根塗装&リフォーム工事なら
福岡市城南区の住宅塗装専門店の株式会社OHANA(オハナ)へ!
外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!
日本の伝統的な住宅を象徴する瓦屋根。その重厚感と落ち着きのある美しさは、福岡の街並みにもよくなじみ、和風住宅の魅力を引き立てる存在です。しかし、瓦屋根は「塗装不要」と思われがちですが、実際には塗装によるメンテナンスが必要なケースもあります。
今回のお役立ちコラムでは「福岡の和風住宅における瓦屋根の塗装とその役割」について詳しく解説します。
▼合わせて読みたい▼
和風住宅の木部に適した塗料の種類とは|美しさと耐久性を両立する選び方
和風住宅における瓦屋根の魅力と役割
和風住宅の屋根といえば、真っ先に思い浮かぶのが「瓦屋根」ではないでしょうか。伝統的な日本建築において、瓦は単なる屋根材ではなく、建物全体の印象を左右する重要な意匠でもあります。重厚で落ち着いた佇まいは、福岡の住宅街でも目を引く存在です。
しかしその一方で、瓦屋根にも経年による劣化や、素材ごとに異なるメンテナンスの必要性が存在します。まずは、その魅力と基本的な役割から確認していきましょう。
瓦がもたらす重厚なデザイン性と調和
瓦は、他の屋根材にはない風格を持っています。特に和風住宅においては、外壁や軒下、玄関まわりと一体となって、落ち着いた美観を演出します。金属やスレートでは出せない「どっしりとした安心感」や「伝統的な雰囲気」は、瓦ならではのものです。
また、瓦の色や形状にも地域性があり、福岡では黒や銀鼠といった落ち着いた色味が好まれる傾向にあります。家の風格や周囲の景観と調和するよう、瓦の選定や施工にもこだわりが求められるのが特徴です。
このように、瓦屋根は建物全体の「格」を決める要素であり、ただの屋根材以上の存在感を持っています。
瓦の種類によって異なる特性と塗装の要・不要
一口に「瓦」と言っても、実は種類によって性質が大きく異なります。
- 粘土瓦(いぶし瓦・陶器瓦など)
焼き物として高温で焼成された瓦で、耐久性が高く、基本的に塗装の必要がないタイプです。経年で表面に風合いが出るため、塗り替えによる補修ではなく、破損時の差し替えがメインのメンテナンスになります。 - セメント瓦・モニエル瓦
セメントを主成分とする瓦で、表面に塗装が施されていることが多いタイプです。製造時の塗装が経年で劣化するため、10〜15年ごとに再塗装が必要とされます。特にモニエル瓦は特殊な表面処理がされており、塗装時には専用の処理が求められます。
このように、瓦の種類によって「塗装が必要かどうか」がまったく異なるため、まずはご自宅の屋根材を正確に把握することが大切です。
福岡の気候条件と瓦の劣化リスク
福岡は日本海側の気候に近く、冬には強い季節風「からっ風」、夏には高温多湿、さらに台風の通過も多い地域です。こうした気象条件は、屋根材にとって決してやさしいものではありません。
特に、セメント瓦やモニエル瓦は、表面の塗膜が紫外線や風雨で徐々に劣化し、退色・表面の粉化(チョーキング)・ひび割れなどの症状が出ることがあります。放置すれば防水性が低下し、下地材へのダメージにつながるため、定期的な点検と早めの対応が求められます。
一方、粘土瓦は塗装を必要としないとはいえ、棟瓦のずれや漆喰の崩れといった「施工部位の劣化」は避けられません。瓦自体に問題がなくても、接合部分の劣化によって雨漏りが発生するケースもあるため、見た目の変化がなくても安心せず、10年に1度程度の点検をおすすめします。
▼合わせて読みたい▼
福岡市の外壁塗装はOHANAまで|戸建ての屋根に登るのは危険です
瓦屋根塗装の必要性と施工方法
瓦屋根とひとくちに言っても、すべてが「塗装不要」というわけではありません。特にセメント系の瓦は、初期状態で塗装された仕上げ材であり、年月が経つにつれて保護膜が薄れ、再塗装によるメンテナンスが欠かせなくなります。
「塗装が必要な瓦」と「不要な瓦」の見極め方
まず確認しておきたいのは、ご自宅の瓦が「塗装を必要とするタイプかどうか」です。
- 塗装不要の瓦:いぶし瓦、陶器瓦などの粘土瓦。高温で焼き締められているため、色褪せにくく、防水性も塗膜に頼らず確保されています。表面の塗装は不要で、むしろ塗装することで通気性を損ねたり、見た目が不自然になることもあるため注意が必要です。
- 塗装が必要な瓦:セメント瓦・モニエル瓦など。これらは製造段階で着色されているだけで、塗膜の劣化が進むと防水性が失われてしまいます。表面に白い粉が付着したり、色がぼやけてきた場合は、塗り替えのサインと考えてよいでしょう。
特にモニエル瓦は、表面にスラリー層というセメントの着色層があり、通常の塗料をそのまま塗ると密着しません。専用のプライマーを使った処理が必要になるため、専門知識が求められる部分です。
セメント瓦・モニエル瓦などの塗装手順
塗装が必要な瓦に対しては、以下のような手順で施工が行われます。
- 高圧洗浄:瓦表面に付着した汚れや旧塗膜、コケや藻をしっかり除去します。下地の状態を整えることで、塗料の密着性が大きく変わります。
- 補修・下地処理:ヒビ割れがある箇所の補修、浮いている棟瓦の再固定、漆喰の補修などをこの段階で行います。
- 下塗り(プライマー):モニエル瓦などでは、専用のプライマーでスラリー層を固定。密着性を確保するために欠かせない工程です。
- 中塗り・上塗り:耐候性・防水性の高い塗料を2回に分けて塗装。中塗りで厚みをつけ、上塗りで美観と保護力を仕上げます。
全体として、2〜3日の工期が目安になりますが、下地の劣化状況や天候によっては前後する場合もあります。
塗装時に注意すべき点と施工のポイント
瓦屋根塗装には、スレート屋根や外壁塗装と異なる注意点がいくつか存在します。
まず、下地の乾燥状態と吸水性の確認が不可欠です。瓦表面に水分が残っていると、塗料がはじかれてしまったり、ムラの原因になります。また、築年数が経っている瓦は特に吸水しやすいため、プライマーの種類や塗布量を調整する必要があります。
さらに、塗装中の歩行ルートや足場の確保も重要です。瓦は一枚ごとに独立して載っているため、踏み方を誤ると割れてしまうことがあります。経験のある職人は、どこに重心を置けば安全かを熟知していますが、DIYでは難易度が高いため、専門業者への依頼が前提となる作業といえるでしょう。
最後に、塗料の選定も忘れてはいけません。瓦専用の耐候型塗料や、遮熱・防カビ性能を備えたものなど、屋根材との相性に配慮した選択が、長持ちする塗装の鍵となります。
▼合わせて読みたい▼
福岡市の屋根塗装はOHANAまで|戸建ての屋根塗装にフッ素塗料を使用するデメリットの紹介
福岡で信頼できる瓦屋根塗装業者の選び方
瓦屋根の塗装は、一般的な外壁塗装やスレート屋根の塗装とは施工内容が異なります。素材に対する理解や、下地処理・塗料選定の専門性が求められるため、依頼先選びを誤ると仕上がりや耐久性に大きな差が出てしまいます。
福岡市内で業者を選ぶ際に、どのような点に注目すればよいのかを整理しておきましょう。
実績と施工事例で見る信頼性
まず確認したいのは、その業者が瓦屋根の塗装に実績を持っているかどうかです。特にセメント瓦やモニエル瓦の施工経験があるかは重要なポイントとなります。
業者のホームページやチラシなどで、実際の施工事例を確認することをおすすめします。できれば「施工前後の写真」や「どのような塗料を使ったか」「施工年数」などの情報が公開されていると、より信頼度が高いと言えるでしょう。
また、「和風住宅に強い」や「瓦屋根の塗装専門チームがいる」など、得意分野が明記されているかも判断材料になります。
使用する塗料・工程・保証内容の確認
業者を比較する際は、見積書の内容がどれだけ具体的かも大きな判断ポイントです。たとえば、以下のような項目が明記されているかをチェックしましょう。
- 使用する塗料の種類と製品名(例:瓦専用アクリルシリコン塗料など)
- 洗浄・下地処理・下塗り・中塗り・上塗りの工程回数
- モニエル瓦の場合、専用プライマーの使用有無
- 塗装後の保証期間(5年・7年・10年など)
こうした内容が丁寧に説明されていれば、施工へのこだわりや信頼感が伝わってきます。逆に、塗料名や工程が曖昧だったり、保証が口頭ベースの場合は慎重に検討したほうがよいかもしれません。
福岡の気候を踏まえて、遮熱・防カビといった機能がついた塗料を提案できる業者であれば、さらに安心です。
和風建築に強い業者を選ぶメリット
和風住宅は、外壁・軒下・屋根などがすべて調和していることで美しさが際立つ建物です。特に瓦屋根はデザインの核ともいえる存在であり、見た目のバランスを崩さない施工が求められます。
和風建築に慣れている業者であれば、色選びや塗装範囲の見極めも的確です。たとえば、周囲との調和を意識した落ち着いた色味の提案や、漆喰や破風板との相性を考えた仕上げなど、細やかな配慮が期待できます。
さらに、瓦の葺き替え・漆喰補修などもワンストップで対応できる業者であれば、将来的なメンテナンスも一貫して相談でき、安心感があります。
▼合わせて読みたい▼
和風住宅の漆喰壁メンテナンス|美しさと耐久性を保つための管理ポイント
瓦屋根の塗装・点検は「おうちのかかりつけ医OHANA」へご相談ください!
福岡の気候は、台風や湿気、強い紫外線など、瓦屋根にとって決して優しい環境ではありません。とくにセメント瓦やモニエル瓦は、表面の塗膜が劣化すると防水性が低下し、下地への浸水や屋根内部の劣化リスクが高まります。正しい塗装メンテナンスは、美観の維持だけでなく、住まい全体の耐久性を守る上でも重要な役割を果たします。
おうちのかかりつけ医OHANAでは、瓦屋根の種類を見極めた上で、適切な塗料・工程を用いた施工をご提案いたします。とくにモニエル瓦のような特殊素材にも対応可能な専用下地処理を行い、確かな技術で長持ちする仕上がりを実現します。
「うちの屋根、塗装が必要か分からない」「劣化が気になるけど、どこに相談すればいい?」という方も、ぜひ一度ご相談ください。点検や見積もりだけでもお気軽にどうぞ。お問い合わせはフォーム・メール・電話のほか、ショールームでのご相談もお待ちしております。瓦屋根の美しさと安心を、OHANAと一緒に守っていきましょう。
お問い合わせ・お申し込みはこちら!
日本の住宅は他の先進国に比べ住宅の耐久年数が
著しく低いと言われております。
特に、お家の防水に関しては定期的なメンテナンスが必要です。
屋根・外壁の塗り替え工事のご相談はオハナへお任せください!!
『オハナ』とは、ハワイ語で家族・仲間という意味です。
家族のように親身にご対応させて頂きます。
お気軽にお問い合わせください!