お役立ちコラム

コーティング層の厚みと耐久性の関係を知って満足な塗装を叶えよう!

著者:庄嶋 善則

コーティング層の厚みと耐久性の関係を知って満足な塗装を叶えよう!

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!

塗装工事を検討している皆さま。塗料はどれくらい塗るのが適切で、何度塗り重ねるのが効果的なのかご存じでしょうか?塗装工事は塗る作業ではありますが、ただ塗ればいいといった単純なものではありません。

塗布量や塗り重ね回数によって、長期的な耐久性にかかわってくるのです。今回のお役立ちコラムでは、外壁や屋根といった建材を守るコーティング層の厚みと、耐久性の関係についてお話していきます。耐久性の高い塗装を叶えたい方は必見です!

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なぜ塗装に耐久性を求める必要があるのか

なぜ塗装に耐久性を求める必要があるのか

💬「塗装工事って、新しい色に変えてイメージチェンジするためにするんじゃないの?」

💬「色あせた色だと格好悪いから、塗り直してメンテナンスしていくんだよね?」

住宅塗装と聞くと、色を変えてイメージチェンジをしたり、古くなってきたために塗り替えをしたりするというイメージが強いかもしれません。ですが、塗装は外観を変えるためだけにおこなうのではありません。

塗装に耐久性を求める必要がある理由としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 保護機能をもたらすため
  • メンテナンスコストの削減のため
  • 美観を維持させるため
  • 資産価値を向上させるため
  • 環境へ配慮するため

保護機能をもたらすため

塗装は、住宅外側に面している外壁や屋根を劣化ダメージから保護する役割があります。突然ですが、魚の干物を想像してみてください。長期間屋外に放置し、太陽光に当てていると乾燥や色あせといった「状態の変化」がおきてきますよね。

これと同じことが住宅の建材にもおきてくるのです。住宅の場合は、雨風や紫外線、温度変化といった要因から劣化が始まります。この劣化を防止したり、少しでも遅らせたりするために塗装での保護が役立つのです。

建材にも耐用年数といわれる寿命の目安がありますが、塗装をすることで直接的なダメージを防いで長持ちさせることができるのです。

メンテナンスコストの削減のため

塗装によって耐久性がもたらされると、長期間にわたって保護効果を発揮することができます。そうなれば、頻繁な塗り替えが不要になり、メンテナンスコストを削減できるのです。再塗装の目安はだいたい10年前後とされています。

そこからどれくらいの耐久性をもたせるかということが、次の塗装までの目安になるのです。耐久性の高い塗装をすれば、長期的な経済的負担が軽減できるのです。

美観を維持させるため

耐久性のある塗装が叶えば、美観を維持することもできます。塗装の目的を美観の向上をメインにされている方が多いように、外観の維持には耐久性が必須なのです。

どんなに美しい色を選んで塗装をしても、すぐに色が変わってしまっては意味がありませんよね。

資産価値を向上させるため

耐久性のある塗装によって住宅の外観が良好に保てれば、資産価値の向上に直結します。将来、売却を考えているならば塗装で耐久性をもたらすことに注力しましょう。

耐久性の高い塗装で建材が守られれば、構造上や内部に問題がない「安心の住まい」を維持することが叶うのです。

環境へ配慮するため

塗装の耐久性は環境への配慮にもつながります。なぜなら、耐久性の高い塗装をすれば塗り替えの頻度を減らすことができ、それが資源の消費をおさえることになるからです。また、これは地球環境といった大きな規模での話だけでなく、立地環境への配慮にもなります。塗装工事をするとなると、騒音や匂いといったトラブルの元を生むことになります。

そうなれば、近隣住民の環境に悪影響をもたらすことになるのです。頻繁に塗装工事をおこなうことで、ご近所トラブルに発展するかもしれません。こういった意味でも、耐久性の高い塗装によって環境への配慮が叶うのです。

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塗装のコーティング層の厚みと耐久性の関係

基本的に、塗装は3度塗って塗膜を重ねていく方法がとられています。

  • 下塗り
  • 中塗り
  • 上塗り

再塗装工事の場合は、塗膜の上塗り部分の機能を回復させることを目的として、中塗り工程を飛ばすこともあります。ですが、外壁や屋根の塗装では1度しか塗らないということはほぼありません。塗り重ねることでコーティング層を作り、耐久性を高めることでダメージから守っているのです。

コーティング層の厚みが重要なのは、層が1つだけの塗膜ではすぐに劣化してしまうからです。外壁や屋根といった外側に面した建材には、日々休むことなく外部環境からのダメージが与えられています。

ときには雨風であったり、太陽光からの熱であったりします。コーティング層が薄い場合、表面の塗膜が劣化したとたんに、直接建材にダメージがおよんでしまうのです。そうなれば、雨漏りリスクは高まり、構造上へのダメージも時間の問題です。

コーティング層を厚くするということは、こうしたリスクから建材を守り、長期的に安心な暮らしを維持することにつながります。塗装において、耐久性は必要不可欠なのです。

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コーティング層を厚くして耐久性を確保する塗装ポイント

コーティング層を厚くして耐久性を確保する塗装ポイント

建材を守るコーティング層を厚くし、耐久性を確保するためには2つのポイントを重視しましょう。

  • 塗布量
  • 塗り回数

塗布量

塗布量とは、必要面積に塗装する量のことです。1㎡あたりの使用量を示す値であるため、耐久性の高い塗装をするためには要チェックです。塗布量を守って塗装をおこなうことで、耐久性はもちろんのこと、美しい仕上がりも叶えることができます。

塗布量は見積書で確認ができるため、隅々まで読み込みましょう。塗布量の単位は「kg/m²」や「m²/ℓ」と表示されています。見積書では、塗布量のことを使用量や標準所要量、所要量と表現していることがあります。

業者によって選ぶ言葉が異なるため、わからないときには質問をしてみましょう。適切な塗布量は塗料メーカーによって定められており、幅をもたせて表示されていることがあります。

これは、外壁材によって表面積が異なるためです。表面に凹凸がないものとあるものとでは、微妙に塗布量が変わってくるのです。塗布量にはある程度の幅がもうけられているものの、適切な量は決まっているということを覚えておきましょう。

塗り回数

塗料を何度塗り重ねるか、というのが塗り回数になります。塗布量を適切に守ること同様に、塗り回数を守ることも重要です。いくら塗布量を適切にしていても、塗り回数が間違っていると耐久性の高いコーティング層にはなりません。

ただし、塗り回数は多ければ良いというものでもないのです。塗り重ねることでコーティング層の厚みが増すと、透湿性が失われます。日本は夏場には高温多湿になる気候であるために、不具合をおこす可能性もあるのです。

ただコーティング層を厚くすればいいわけではなく、適切な回数で層を積み重ねていくことが重要なのです。耐久性を高めるためには、この塩梅を適切におこなう必要があります。塗料によっては、2回や4回が最適な場合もあります。塗料メーカーが定めている回数を守ることが成功の鍵です。

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適切なコーティング層を形成する塗装が可能な業者選びのポイント

適切なコーティング層を形成する塗装が可能な業者選びのポイント

コーティング層はただ厚くするだけでなく、最適値でおこなうことが重要です。そのためには、塗布量や塗り回数を守らなくてはなりません。こうして耐久性の高い塗装をするためには、依頼先を吟味する必要があります。

以下のポイントをおさえて業者選びをしていきましょう。

  • 塗装について資格をもっている
  • 塗装実績が豊富で評判も良い
  • 塗装のスキルアップに意欲的

塗装について資格をもっている

塗装についての資格をもっているかどうかチェックしてみましょう。耐久性の高い塗装をおこなうためには、劣化診断の技術も重要になります。

  • 外装劣化診断士
  • 雨漏り診断士
  • 一級塗装技能士

外装劣化診断士や雨漏り診断士は、塗装面が良好かどうかを見極めるために重要な資格です。塗装面の状態に問題がないからこそ、塗装の効果を最大限に発揮できるのです。一級塗装技能士は、受験するのに7年以上の実務経験が必要な国家資格となっています。自社施工をおこなっている業者の場合、一級をもっている職人が何人いるのかもチェックしましょう。

塗装実績が豊富で評判も良い

塗装実績が豊富であることは大前提として、評判も比例しているかチェックしてみましょう。実績が豊富にあっても、依頼者からの評判が悪ければ安心してまかせられません。業者が運営しているホームページ以外での口コミや評判を確認してみてくださいね。

塗装のスキルアップに意欲的

塗料は年々進化しており、各メーカーが独自技術や最新技術をもって開発を進めています。そのため、塗料によって塗装の仕方が特殊であったり、配慮が必要であったりするのです。知識のアップデートは必須です。

これまでの実績に驕らず、学ぶ姿勢をもって知識を取り入れている業者は柔軟性があります。耐久性の高い塗装はもちろん、あなたが描いている理想の塗装も叶えてくれる可能性が高いです。

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