著者：庄嶋 善則

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です！

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福岡市は、季節的な問題で建物に対するダメージが多くなってしまうことがあります。日本は四季があるので、各エリアで同じような現象は発生するのですが、台風が通過したり、異常な猛暑になることもある福岡市の建物に対する被害はかなり顕著です。

その結果「雨漏り」が発生してしまう建物が増えてしまい、大急ぎで対処して欲しいというご依頼が毎年発生しています。

今回のお役立ちコラムでは「福岡市の気候と雨漏りの関係性」について考えてみたいと思います。

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福岡市の気候・エリアは雨漏りとどう関係する？

福岡市で気候による被害が見られるのは、特定のエリアではなく「全体的」に発生するということを覚えておきましょう。

自分が住んでいるエリアは該当しないから大丈夫というようなものではなく、福岡市のどのエリアに住んでいると「どんな劣化症状が発生しやすいか」を把握しておくと、咄嗟のトラブルにも慌てずに対応できるようになります。

高温多湿

福岡市の気候の特徴として「高温多湿」となる時期が多いというものがあります。その結果、各地で雨漏りリスクが促進されてしまっているのです。

高温多湿は日本だけではなく「アジア全体」の問題ではあるのですが、福岡市の立地条件的に「こもりやすい」という点が多くのトラブルを発生させる原因になってしまっているのです。

海浜エリア

福岡市の海浜エリアは、大きな「湾」になっているので、完全にオープンな環境ではありません。高域にわたっての湾になるのであまり気にならないのですが、実は空気が溜まりやすい形状をしているのです。

このようなエリアでは、常時高温多湿の気候が建物にダメージを与え続けてしまうため、建物の劣化が早まってしまいます。

また、海浜エリアは高温多湿だけではなく「潮風」という問題も同居しています。金属系の材料は「サビ」という問題が発生するのです。

外壁材であれば「金属系サイディング」の穴空き、屋根材では「ガルバリウム鋼板」の異常劣化が顕著です。アルミサッシにもアルミサビ（白サビ）が発生してしまい、適切な動作ができなくなることがあります。

これらは、潮風と高温の相乗効果によって劣化症状が促進されてしまうのです。

山間エリア

福岡市には「飯盛山」や「油山」のような平野エリアに近い山間エリアとは別に「日向山」や「石釜」のような山深いエリアもあります。そして、どちらの場合も「湿度の高さ」が建物への影響を強めてしまうのです。

基本的に、山間エリアにある建物というのは湿度による影響を強く受けてしまうため、構造躯体にカビが生えてしまったり、断熱材が早期に朽ちてしまったりというような症状が発生してしまいます。

屋根材にも外壁材にも苔が生えてしまう建物が多く、意図せず水分を抱えているということです。その結果、屋根材も外壁材も劣化してしまうというわけです。

また、高温多湿による影響を強く受けてしまう上に、周囲には多くの害虫も共存しているため、構造躯体の腐朽が進んでしまった場合には「シロアリ」による被害にも注意しなければなりません。

適切なメンテナンスを施すことで、害虫の二次被害を食い止める必要があります。

平野エリア

平野エリアでは、海浜エリアや山間エリアのような異常劣化が発生することは少ないです。しかし、建物が密集しているエリアが多いため高温多湿がこもりやすい状況が発生しています。この状況を解消することはすでに難しいため、上手く付き合っていくしかありません。

しかも、福岡市の繁華街には食品を扱う店舗も多くあるため、害虫や害獣による被害も頻発しやすいです。

これらを駆除するために薬剤を使用してしまうと、残滓によってアレルギー症状を発症することもあるので、できれば自然に対処する方法を採用したいですが、確実に駆除するためには薬剤を使用するようになってしまうでしょう。

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どのようなメンテナンスをしておくべき？

福岡市で発生しやすい建物の劣化症状に対し、どのようなメンテナンスを施しながら雨漏りのリスクから建物を守れば良いのでしょうか。また、気候の影響にも対処するならどのようなメンテナンスが効果的なのか考えてみましょう。

海浜エリア

海浜エリア特有の「潮風」という問題に対しては、適切な「サビ対策」を施すことで対処することになります。

金属製の外壁材は、定期的な外壁塗装で対応しなければなりません。しかし、金属系サイディングというのは、素材が「ガルバリウム鋼板」です。そのため、基本的に潮風には弱いという特性を持っています。

これを根本的に解決するためには、同じサイディングでも「窯業系サイディング」に切り替えるのが良いでしょう。耐用年数が近い場合には、張り替えを検討しても良いかもしれません。

同様に、アルミサッシも潮風の影響を強く受けてしまいます。一般的にはアルミサッシの劣化は「交換」で対応するのが通常なのですが、アルミにも「コーティング剤」があるので、そちらを使って表面をカバーすることで劣化を防止する方法があることを覚えておきましょう。丸ごと交換するよりも低価格で対応できるのです。

そして、金属製屋根材にガルバリウム鋼板を使用している場合は、異常劣化が発生する前に「SGL」への交換、またはカバー工法で対処することを検討することをおすすめします。金属製屋根材にこだわらないのであれば、別の素材を使用することも良い方法でしょう。

これらの方法を用いることで、外壁材や屋根材の劣化を食い止めることができ、気候や地域的な特徴による雨漏りを防止することができます。

山間エリア

山間エリアの場合、構造躯体に対する換気システムの導入を検討することがおすすめです。内部の湿度が上がりすぎることで劣化が促進されてしまうので、換気システムを導入できればトラブルの発生を大幅に抑えることが期待できます。

このような強制的な対策が難しいというのであれば、最低限「外壁や屋根の苔」をそのままにしないということを心がけましょう。日常的に家庭用高圧洗浄機で洗い流すのも良いですが、定期的にプロによる外壁洗浄をしてもらうのが一番です。

単純に洗い流すだけではなく、防藻性のあるコーティングをしてもらうことで、外壁材や屋根材の劣化を食い止めることにつながるでしょう。

それに、屋根材を定期的に調査してもらうことにより、ルーフィングシートの劣化状況も把握できるようになるため、シート下の湿気を一度リセットすることができるようにもなります。

山間エリアの建物の劣化は、建物の内部からの腐朽が特徴的なので、気づかないうちに寿命が縮んでいるという怖さがあるので注意しましょう。

平野エリア

平野エリアの建物は、一般的なメンテナンス期間を守りながら、適切に工事を行うことで大きなトラブルを防ぐことができます。メンテナンス時期にしっかりとアナウンスしてくれるような業者と付き合うことで、建物を最大限使用することができるようになるでしょう。

しかし、繁華街の害虫や害獣対策は非常に難しく、発生してからの対処では完全にリスクを排除するのは難しいです。入り口となる部分をしっかりと塞ぎ、防虫対策もしっかりとしてもらうようにしましょう。

そして、とても重要なのが「軒天・破風・雨樋」のメンテナンスです。見えない部分や目立たない部分だからこそ、劣化症状に気づきづらいため、ここを原因とする雨漏りが発生する可能性があります。

軒天は湿気を構造躯体に入れないための蓋です。ここにトラブルがあると、屋根裏に湿気が入り込みやすくなってしまいます。破風も同じく、屋根周辺への雨の入り込みを抑えている部分です。

台風の通路になりやすい福岡市では、この2か所のトラブルは雨漏りにつながるとても大きな部分になります。

そして、雨樋は「金具」が劣化して外壁や柱から抜け落ちてしまうことで、雨漏りの入り口になってしまうことが多いです。外壁の裏側に雨が入り込んでしまうことで、外壁塗装の剥がれになってしまうのも問題です。

高機能塗料での外壁塗装も重要ですが、付帯工事として行われている部分への手厚い処置を心がけることをおすすめします。

塗り替え工事と雨漏り修理はワンストップで出来る業者がオススメな理由

福岡市の気候特性に対応した建物メンテナンスを行うには、塗り替え工事と雨漏り修理を同時に対応できる業者を選ぶことが重要です。塗装業者は外壁や屋根の劣化診断を得意とし、建物全体の状態を把握しやすいことから、雨漏りの原因箇所を正確に特定する能力があります。また、塗装工事と雨漏り修理を別々に依頼する場合に比べ、費用や時間を節約できる点も魅力です。次に、塗装業者が雨漏り修理に強い理由と、選ぶ際のポイントについて詳しく見ていきましょう。

塗装業者は基本的に雨漏りにも強い

塗装業者は、外壁や屋根材の劣化状況を正確に診断し、必要な修理や補修方法を提案するプロフェッショナルです。そのため、塗り替え工事を行う際に発見される雨漏りや劣化箇所についても迅速に対応できます。特に、外壁や屋根の塗膜が剥がれたり、隙間ができている状態は雨漏りの原因となりやすく、塗装工事を進める中でこれらの問題を同時に解決できるのが塗装業者の強みです。

また、塗装業者は、塗料選びや施工方法についての知識だけでなく、防水工事の技術も持ち合わせている場合が多いです。例えば、外壁塗装の際に雨漏りを防ぐためのシーリング材の施工や、屋根の防水塗装を行うことで、雨漏りのリスクを大幅に軽減することが可能です。これにより、建物全体の耐久性が向上し、長期間にわたって快適な住環境を維持することができます。

診断力と技術力に長けている業者を選ぼう

雨漏り修理や塗装工事を依頼する際には、業者選びが非常に重要です。特に福岡市のように台風や高温多湿の影響を受けやすい地域では、建物の状態を的確に診断し、適切な対策を提案できる業者を選ぶ必要があります。信頼できる業者を選ぶ際には、以下のポイントに注目しましょう。

まず、雨漏りの原因を正確に特定できる診断力が重要です。専門的な診断機器を使用した調査や、過去の施工実績から得た知識と経験に基づいた分析ができる業者であれば、問題箇所を見逃すことなく適切に対応してくれます。また、診断の際に写真や詳細な報告書を提供してくれる業者は、信頼性が高いといえるでしょう。

次に、施工技術の高さも欠かせません。使用する塗料や防水材の種類、施工方法の違いによって、工事後の仕上がりや耐久性が大きく変わります。そのため、使用する材料の特徴やメリットについて丁寧に説明してくれる業者や、国家資格や認定資格を持つ職人が在籍している業者を選ぶと安心です。

さらに、アフターサポートの充実度も確認しましょう。塗装や雨漏り修理の工事後に何らかの不具合が発生した場合に、迅速かつ無料で対応してくれる保証制度がある業者を選ぶことで、長期的な安心感が得られます。

以上の点を踏まえ、塗装と雨漏り修理をワンストップで対応できる業者を選ぶことは、福岡市の建物を守る上で最善の選択といえるでしょう。

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おうちのかかりつけ医OHANAで福岡市の雨漏り対策を万全に！

福岡市の建物は、高温多湿や台風の影響を強く受けるため、適切なメンテナンスが必要です。特に海浜エリアの潮風による金属素材の劣化や山間エリアの湿気による内部腐朽は、放置すると雨漏りの原因となります。また、平野エリアでは建物の密集により高温多湿がこもりやすく、繁華街では害虫や害獣による被害が懸念されます。こうした気候や地域特有のリスクに対応するためには、経験豊富なプロによる調査と計画的なメンテナンスが不可欠です。

おうちのかかりつけ医OHANAでは、地域の特性を熟知したプロが建物を徹底調査し、最適な対策を提案します。雨漏りの原因を見逃さない精密な診断から、外壁や屋根材の交換、防藻処理、サビ防止対策など、建物の状態に応じた丁寧な施工を実施します。

お問い合わせはフォームやメール、電話でのご相談、さらにはショールームへの来店も受け付けています。お気軽にお問い合わせいただき、住まいの安心を守る第一歩を踏み出しましょう。