お役立ちコラム

福岡市の建物雨漏り事情【雨樋の落ち葉はどう影響する?】

著者:庄嶋 善則

福岡市の建物雨漏り事情【雨樋の落ち葉はどう影響する?】

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!

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雨漏りが発生する原因にはいくつかの理由があるのですが、秋から冬にかけての雨漏りの原因の中に「落ち葉」というとてもシンプルなものが挙げられます。樹木が生えていればどこでも発生するトラブルです。

なぜ落ち葉がf雨漏りの原因になってしまうのか、そして、どのように対処しなければならないのか。

今回のお役立ちコラムでは「落ち葉が雨樋に与える影響と対処方法」についてご紹介したいと思います。

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落ち葉が与える問題について

落ち葉が与える問題について

落ち葉は毎年やってくる「かなり厄介な問題」です。道路を埋め尽くすだけではなく、どこからともなく敷地内に入り込んできて、それが原因で汚れや破損、害虫の発生にまでつながってしまう可能性もあるということを忘れないでください。

焚き火をして処理できていた時代とは違い、庭先で燃やしてしまうこともできなくなりました。焼却炉も今では処分に困る産業廃棄物と化しています。

では、落ち葉が与える建物に対する悪影響について考えてみましょう。

屋根やベランダ部分を汚す

自宅に高い樹木が生えていたり、近隣に屋根よりも背の高い樹木が生えているという場合には、屋根の上に落ち葉が積もってしまいます。基本的には真下に落ちるものですが、少し風が吹いただけで簡単に横の建物の上にも影響を及ぼしてしまうのが、落ち葉の厄介な部分です。

流れてきた時と同じように、ちょっとした風で吹き飛んでくれるのであればまだしも、少しでも屋根やベランダ等に水分が残っていると、そこに張り付いてしまうというのも落ち葉の大きな問題になります。

この張り付いた落ち葉は、屋根塗装や防水工事を劣化させる原因となるため、そのまま放置するわけにはいかないのです。

落ち葉が降り積もっていたとしても、台風のような豪雨に襲われれば流れ落ちる可能性は十分にあります。しかし、自然の影響で洗い流された落ち葉は「次の場所で悪影響を及ぼす」可能性が非常に高いということを覚えておいてください。

雨樋を破壊する

落ち葉が屋根に降り積もるような状況の場合、当然「軒樋」を含む雨樋にも影響を及ぼします。特に軒樋は、屋根から流れ落ちてきた落ち葉が積もりやすい部分です。

乾燥した状態の落ち葉であれば、強風によって舞い上がる可能性はあります。しかし、雨が降ってしまうと、落ち葉1枚の重さが増えてしまい、軒樋には大きな重量がかかることになってしまうのです。

さらに、縦樋に流れ込んだ落ち葉は「詰まり」を起こします。綺麗に流れ落ちるのではなく、途中の継ぎ目などに挟まったり、引っかかったりという状況を生み出すため、縦樋の途中で詰まってしまうのです。

仮にスムーズに流れ落ちたとしても、一度に大量の落ち葉が流れ込んでしまえば、同じように詰まりを起こしてしまうでしょう。

その結果、軒樋は重さに耐えきれずに軒樋金具の耐久性を超えて落ちてしまいます。軒樋が外れるだけなら元の位置に戻せば良いのですが、多くの場合ひび割れや折損を起こすので、軒樋金具から外れた部分は交換が必要になるでしょう。

集水器も同様に、多くの落ち葉が詰まってしまうことで重さがかかってしまい、軒樋や縦樋から外れてしまいます。傾く程度なら接着剤で再固定できますが、落下すれば間違いなく割れてしまうでしょう。

縦樋が詰まってしまった場合、詰まった部分には圧力がかかってしまいます。その結果「内側から破裂」してしまい、見事な穴が空いてしまうのです。割れた場所からは劣化が進みやすくなるので、早急に交換が必要になるでしょう。

建物全体の耐久性を損なう

落ち葉は「乾燥していれば軽い」のですが、朝晩の温度差や雨天により水分を含んでしまいます。その結果、落ち葉はとんでもない「重量物」と化してしまうのです。

重さというのは、そのまま建物の構造躯体にダメージを蓄積する原因です。できることなら全て取り除いてしまうのが良いでしょう。

しかし、この落ち葉を建物から取り除いたとしても、今度は「廃棄処分」の手間があります。広大な土地があるのであれば、埋め立てて腐葉土にしてしまうというのもひとつの方法です。しかし、埋めるにしてもまずは掘らなければならない上に、腐葉土は害虫の発生源にもなってしまうので、手放しに採用できる方法ではありません。

そうなると、自治体指定のゴミ袋を大量に買って処分するか、業者に依頼して廃棄するしかないのです。

落ち葉の対処方法

落ち葉の対処方法

落ち葉は放置しておいてなくなる問題ではありません。適切な処置を施さなければ、あなたのお住まいにはどんどん落ち葉が積もってしまうことになるでしょう。

とは言っても、処分の仕方や対処の仕方は至って簡単なものなので、慌てずに淡々と進めていけば問題ありません。

ご自身でできる対処方法と、プロに任せる方法をしっかりと理解しておきましょう。

手の届く範囲は掃除

ベランダや庭先に積もった落ち葉は、地道に掃除するのが良いです。ただし、自治体指定のゴミ袋がある場合は相当の数が必要になるため、ここでコストがかかってしまうことは覚悟しておきましょう。

仮に、古くから在庫として持っていた黒いビニール袋などを使用して集めておいて、この後に依頼しなければならない「業者の対処」の際に廃棄を任せるというのもひとつの方法です。

自治体指定のゴミ袋であれば、地域の燃えるゴミの日に廃棄することができます。もし、集めた落ち葉の処理を業者に任せた場合、そこにも処分費用が発生することを忘れないようにしましょう。

業者に雨樋のメンテナンスを依頼

雨樋のように、建物の高所に設置されている設備は「高所作業」に該当してしまうので、ご自身で対応するのはやめましょう。ハシゴがあれば覗き込むことはできるのですが、その時に怪我をしてしまったとすると「保険治療の対象外」になるのです。

通常、健康保険を利用して治療を行うことができるのは「一般的な生活の中でのケガや病気」なので、2m以上の高さでの作業中に発生したケガは保険対象外になります。

そのため、雨樋のメンテナンスや屋根のメンテナンスは「業者に依頼する」必要があるのです。

やること自体は単なる掃除なので、決して特別なことではありません。ここで雨樋の中のコーティングを施したり、積もっている砂を下ろすような作業も同時に行うので、個人でできないのはコーティングぐらいのものでしょう。

費用的にも高額にはならないので、依頼しやすい作業と言えるでしょう。

落ち葉除けネットの設置

雨樋が破損するのは「落ち葉が積もってしまうから」なので、事前に「落ち葉除けネット」を設置しておくことで雨樋破損のリスクを回避することができます。ただし、定期的に交換が必要なので、外壁塗装や屋根塗装を行う際に設置し直しを依頼することをおすすめします。

高所作業に慣れていればご自身で行うこともできなくはありません。しかし、これも立派な高所作業なので、本来は足場仮設を必要として、フルハーネスの安全帯着用が義務付けられている作業だということを覚えておいてください。

雨樋の落ち葉撤去は「必ず」業者に依頼

雨樋の落ち葉撤去は「必ず」業者に依頼

雨樋の落ち葉撤去に対する「お約束」を覚えておきましょう。これを守らないと、万が一何かが発生した時に大きな後悔に襲われてしまいます。

2m以上の場所の対応は「高所作業」になる

労働安全衛生法では「地上2m以上での作業」は全て高所作業として扱うように定められています。この作業は足場を仮設し、フルハーネスの安全帯で落下防止を施した上で作業しなければならないというルールがあるため、ルールに沿わない作業方法で対応することはできません。

高所作業時の事故は「保険適用外」

高所作業は、健康保険の補償対象外です。そのため、専用の保険に加入するか、自費治療を行わなければならなくなります。

業者というのは、高所作業での事故に対する保険に加入しているため、万が一怪我を負ったとしても補償されるのですが、決して一般的な保険商品ではないので、個別で加入してまで作業する必要はないでしょう。

素直に業者に任せることをおすすめします。

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お住まいのリフレッシュはOHANAにお任せ!

お住まいのリフレッシュはOHANAにお任せ!

落ち葉がお住まいを汚し、大きなダメージを蓄積しやすい季節になっています。早い段階で対処をしておき、来年の落ち葉対策も確実に施工しておくことを心がけましょう。

大事なのは「日頃からの掃除」です。これを徹底しておけば大きな被害に発展する可能性は抑えることができるでしょう。

福岡市にお住まいで、落ち葉による屋根や雨樋への影響が気になる方は、ぜひおうちのかかりつけ医OHANAにご相談ください。すぐ対処します。

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