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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です！

外壁塗装の重要性が話題となるようになりましたが、今でもまだ「なぜ必死に外壁塗装しなければならない？」と疑問に思っている方も多くいらっしゃいます。

事実、外壁塗装をしなくても家は立ち続けていますし、トラブルが発生するまでは問題なく住み続けることができます。そのため、あまり重要性を感じないと思ってしまうのも不思議ではありません。

では、なぜ外壁塗装をするのでしょうか。

今回のお役立ちコラムでは「外壁塗装によってどんな効果が発生するのか」という部分を解明していきたいと思います。

外壁塗装とは

外壁塗装とは、新築時から多くの外壁面に施工されている「外壁のコーティング」です。

 

• ・塗り壁
• ・サイディング
• ・吹付けタイル
• ・外壁タイル

 

さまざまな外壁材がありますが、外壁材そのものに着色して作られている外壁タイルのようなもの以外は、製造時の色しか存在しません。つまり、美観的には非常に劣っているのです。

灰色の壁だけであれば良いですが、青や緑などを希望する場合、モルタルやセメントの標準色には対応ができません。サイディングの場合も、樹脂系サイディングのようにプラスチック製であれば問題ないものの、他の材質のサイディングの場合は塗装を施さなければ希望する色にはならないでしょう。

これらを実現するために、外壁塗装はほどこされているのです。

では、メンテナンスとして外壁塗装をする理由は何なのでしょうか。

 

劣化防止に必要

外壁材は、雨や紫外線を直接浴びることでどんどん劣化してしまいます。しかし、外壁塗装を施せば、これらを直接浴びることがないのです。

人間でいう「日焼け止め」だと思ってください。皮膚への紫外線ダメージを防ぐために必要な日焼け止めは、人間の劣化を防いでくれるものです。役割としては同じですね。外壁塗装の大きな役割になります。

また、劣化してしまった外壁塗装は、雨を弾くという効果がなくなってしまいます。外壁材が雨を吸い込んでしまうと、建物にはさまざまなトラブルが発生します。そのため、外壁塗装の塗膜が雨の吸収を防いでくれるというわけです。

これは、若々しい皮膚を維持するための美容液や乳液のようなものだと思ってみてください。水を垂らすとジワッと吸収してしまう乾燥肌と、ポロポロと弾いてすぐにサラッとする若々しい肌。どちらの方がより魅力的かはいうまでもありません。

外壁塗装は、建物のアンチエイジング対策なのです。

 

美観維持に必要

外壁塗装をしない建物は、まさに「すっぴん」です。新築時であれば、建材の耐久性が十分にあるのですぐに見劣りするようなことはありません。しかし、数年後にはしっかりと老け込んでしまいます。

ここに、外壁塗装という化粧を施してあげることで、建物の美しさは段違いになるわけです。まさに「化粧」と言ってもおかしくない効果です。

建物が美しい状態で建っているのと、苔むして埃まみれでドロドロな状態で建っているのでは、どう考えても美しい状態の方が魅力的です。

「住む」という観点だけで見れば、外壁塗装を施していない状態でも変わりはないでしょう。しかし、それも次の項で考え方が変わるはずです。

 

建物の寿命を延ばすために必要

外壁塗装を施すことで、建物の寿命は確実に延びます。しかも、適切なメンテナンス周期を守りながら最適なタイミングで繰り返し施工することで、いつまでも住み続けられる建物になるのです。

外壁塗装をするだけで長持ちする？

そうです。長持ちします。

なぜなら、外壁塗装を施す際に「細かなトラブルを補修しなければ塗り直せない」からなのです。劣化した状態で破損も直さずに外壁塗装を施すということはあり得ません。つまり、トラブルが解消されるからこそ、建物の寿命が延びるというわけですね。

外壁塗装を施さなかった場合、どんどん劣化した建物には多くのトラブルが発生してしまうのです。

外壁に現れる劣化症状とは

外壁塗装を施さなかった場合に現れるトラブルには、以下のようなものが存在します。

 

• ・ひび割れ
• ・チョーキング現象
• ・苔やカビの発生
• ・塗膜の浮き・剥離
• ・タイルの剥離
• ・シーリング材の劣化

 

これらは建物の寿命に影響を及ぼすトラブルだということを覚えておいてください。

 

ひび割れ

外壁塗装をしなかった場合、外壁表面には無数のひび割れが発生するでしょう。外壁材によっては、外壁材ではなく目地などに症状が現れる可能性もあります。ひび割れが小さい場合には大きな問題は発生しません。しかし、症状が進行すると、雨漏りとして大きな被害を受けるようになってしまうのです。

チョーキング現象

外壁塗装が劣化すると、塗料に含まれている樹脂が壊れることで白い粉を吹くようになります。見た目に白っぽく見えるようにもなりますし、触ると真っ白になってしまうので、非常に厄介な症状だと言えるでしょう。

特に、洋服などに付着すると、繊維の奥深くまで入り込んでうまく取りきれなくなる場合もあります。お気に入りのアイテムだった場合、とても悲しい状況になるかもしれません。

チョーキング現象が発生すると、塗料の表面のコーティング性能が失われていることを表します。そのため、すぐに汚れてしまうので、外壁洗浄が必要になるでしょう。

苔やカビの発生

外壁塗装が正常な場合、表面に汚れが付着することを防いでくれます。しかし、劣化すると汚れが付着するようになり、その汚れは水分を含むようになるのです。この水分が厄介な症状を引き起こすということを覚えておいてください。

例えば、風で運ばれた苔の胞子が、外壁面で根を張り、発芽してしまうという症状が発生します。苔は多くの水分を含むようになるので、その水分によってカビが発生してしまいます。見た目が非常に汚くなるので、すぐにでも洗い落としたくなるはずです。

あまり気にならないという方もいるかもしれません。

では、こう考えてみましょう。

「苔やカビ＝水虫」

すぐにでも対処すべきだということが理解できましたか？

問題が非常に厄介だということが、きっと理解できたはずです。

苔はまだマシなのですが、カビが発生すると健康被害が発生する恐れもあるので、できる限り早く対処することをおすすめします。

塗膜の浮き・剥離

塗膜の浮きや剥離という問題は、建物のコーティングが失われるという点で考えると問題の大きさがわかると思います。定期的に日焼け対策をする習慣がある方であれば、紫外線の影響を直接受ける危険性が理解できるはずです。

そう、劣化スピードの大加速になりますね。

それだけではなく、塗膜が浮くということは「前回の施工時にミスが発生していた」可能性もあるのです。完全に高圧洗浄ができていなかったのかもしれません。または、施工時に異常乾燥を発症してしまい、塗料の密着性が悪かった可能性もあります。

これらが原因だった場合、前回の施工業者の保証期間ないであれば無駄なコストを支払うことなく修理してもらえるはずです。しかし、何も気にしなかったら、今回も同じだけのコストを支払わなければならなくなるでしょう。

 

タイルの剥離

外壁タイルが剥がれるという状況は、時間が経つと頻発します。これは、タイルを接着している材料の劣化によって発症する問題なので、しっかりと張り直すことで対処可能です。ただし、一部が剥がれたということは、建物全体の接着剤が劣化しているとも考えられるので、メンテナンスコストはかなり大きくなるでしょう。

多くの場合は、剥がれた場所だけを対処して終わりです。しかし、今後剥離が頻発する可能性があるのであれば、何度も依頼するのは面倒ですよね？

だからこそ、外装の劣化診断を定期的に受けて、必要なメンテナンスを早めに受けていくのです。

 

シーリング材の劣化

シーリング材は、経年劣化によってひび割れたり、縮んでしまったりします。このような症状が発症すると、雨を防ぐことができなくなってしまうのです。また、外壁の揺れを抑える効果も弱まってしまうので、サイディングボードにひび割れが発生するようなこともあります。

外壁塗装を施す際、シーリング材の打ち替えはほとんどセットで行われるのが一般的です。これによって、外壁の健康状態は高い水準でキープされるようになるわけです。

コンドロイチン系のサプリメントを飲んで、膝の負担を減らすようなものです。劣化した体には非常に有効なメンテナンスだとわかりますね。

 

定期的に外壁のメンテナンスをしなかった場合の問題

外壁塗装をせずに、問題が発生するまでは今のまま行こうと考えてしまった場合に発生する「かなりヤバい症状」についてご紹介します。そのまま住むのが危険な状況になるので、しっかりとメンテナンスする重要性を覚えておきましょう。

雨漏りが発生する

外壁塗装の際に破損している部分をメンテナンスするということをお伝えしましたが、外壁塗装のように「メンテナンスしなければならない状況」が発生しなければ、劣化している場所はそのまま放置されてしまいます。その結果、より大きな劣化や破損に発展してしまい、補修では直らない状態まで進行してしまうでしょう。

そうなると、破損箇所からは雨が入り込んでしまうので、雨漏りが発生してしまうことになるわけです。

雨漏りは外壁や屋根だけにトラブルが合わられるのではなく、室内に対して問題を起こしていくものです。クロスが濡れて、石膏ボードが崩れ、家財が水濡れしてしまいます。

こんな症状が発生するのは、外壁塗装を怠ってしまったからですよ。

 

カビが発生する

雨漏りが発生するような劣化をしていると、表面化していない雨漏りがあってもおかしくありません。しっかりと水がどこかの部屋から出てくれれば、まだ修理の必要性を感じられるのですが、もし水漏れが表面化しなかった場合、構造躯体の中で水が流れ続けていることになります。

埃が溜まっている場所に水が適度に流れていれば、カビが生えてしまうのは必然的ですね。しかも、カビが生えるほど水が流れ込んでいると、構造材にも水分が含まれて腐っていくので、シロアリ被害も出てしまうでしょう。

全く良いことはありません。適切にメンテナンスしましょう。

 

地盤沈下する

これが最も悪い状況なのですが、土壌改良した基礎部分にまで雨漏りが進んでしまうと、基礎コンクリートを抜けた水が地盤を緩めてしまいます。これはかなり危険で、緩んだ地盤が乾燥と保湿を繰り返すことで「地盤が痩せる」という症状が発生してしまうのです。

その結果、基礎の下に大規模な空洞化が発生してしまうため、地盤沈下が発生するのです。すると、建物は徐々に傾いてしまい、最悪の場合「倒壊」します。

 

糸島市で外壁塗装をお考えなら「おうちのかかりつけ医OHANA」へ

外壁塗装は、建物の美観を維持するだけでなく、劣化を防ぎ、寿命を延ばすために不可欠なメンテナンスです。
外壁塗装を怠ると、ひび割れ、チョーキング現象、苔やカビの発生、塗膜の剥離、タイルの剥離、シーリング材の劣化など、様々な問題が発生し、最悪の場合、雨漏りやカビの発生、地盤沈下といった深刻な事態を招く可能性もあります。定期的な外壁塗装は、建物の健康を保ち、安心して暮らせる環境を維持するための投資と言えるでしょう。

糸島市にお住まいで、外壁塗装をご検討中の方は、「おうちのかかりつけ医OHANA」へお気軽にご相談ください。お問い合わせは、問い合わせフォーム、メール、お電話、またはショールームへのご来店にて承っております。専門スタッフが、お客様の状況に合わせて最適な塗料と施工プランをご提案いたします。

建物の寿命を延ばし、美観を維持するために、OHANAの外壁塗装サービスをご検討ください。