お役立ちコラム
福岡市の屋根塗装はOHANAまで|アパートやマンションの「酸性雨」による影響を教えて
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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!
アパートやマンションのメンテナンスをしていると、古い物件も新しい物件も「酸性雨」によって被害が発生している建物をよく目にします。すぐに大きな被害に発展するというものではありませんが、メンテナンスが少し遅かったら被害が発生していたかもしれないというケースは意外にも多いです。
今回のお役立ちコラムでは「酸性雨がアパートやマンションに与える影響」について考えていきたいと思います。
酸性雨とは
酸性雨は、以下のように定められています。
酸性雨とは、二酸化硫黄(SO2)や窒素酸化物(NOx)などを起源とする酸性物質が雨・雪・霧などに溶け込み、通常より強い酸性を示す現象です。酸性雨は、河川や湖沼、土壌を酸性化して生態系に悪影響を与えるほか、コンクリートを溶かしたり、金属に錆を発生させたりして建造物や文化財に被害を与えます。
なお、気象庁では雨などに溶け込み地表に降ってきたものを「湿性降下物」、雨以外の乾いた粒子等の形で降ってきたものを「乾性降下物」として化学成分の測定を行い、両者を併せて「降水・降下じんの化学成分」と呼んでいます。また、現在では、「酸性雨」は湿性降下物及び乾性降下物を併せたものとしてとらえられることが多く、「酸性降下物」という用語も使われます。 |
(引用:気象庁 酸性雨に関する基礎的な知識)
いまいち理解しづらいですが、体に良い成分でないことは確かです。
建物に対して問題となるのは以下の部分です。
コンクリートを溶かしたり、金属に錆を発生させたりして建造物や文化財に被害を与えます。 |
酸性雨はコンクリートを溶かします。そのため、アパートやマンションの外壁や基礎コンクリートに悪影響を与え、セメント瓦なども影響を受けることになるでしょう。つまり、酸性雨によって建物は日々劣化させられてしまうということなのです。
細かいことは抜きにして、決して良いものではないということだけは覚えておきましょう。
少し専門的な話は次の項でお話しします。
酸性雨が建物に与える影響
酸性雨は、建物の外壁や屋根に使用されている「コンクリート」に悪さを働きます。しっかりと塗膜形成されていれば、酸性雨が染み込んでしまうということもないのですが、ひび割れや塗膜に劣化があるような場合は、雨が染み込んでしまうのです。
染み込んでしまった酸性雨は、コンクリートのカルシウム成分を分解してしまい、外部へと抜け出てこようとします。そこで発生するのが、カルシウム成分によって作られた「つらら」です。塗装が熱で溶けたような外見ですが、実はカルシウム成分の結晶なのです。
このような症状が多く確認できる外壁は、コンクリートそのものの寿命が短くなっていることが考えられます。
他にも、銅の屋根瓦を劣化させたり、サビさせたり、大理石を溶かしたりもする大きな問題なのです。
アパートやマンションの酸性雨対策
アパートやマンションの外壁や屋根材が、酸性雨によって劣化することを考えたとき「どれくらいのメンテナンス周期で対応すべきか」という目安があると、メンテナンスすべき時期が判断できるようになります。
以下の項でご紹介する期間を目安に、適切なメンテナンスを行うことを心がけてみてください。
外壁塗装は「10〜15年周期」で行う
外壁塗装は、平均的なメンテナンス周期である10〜15年でメンテナンスすることをおすすめします。これは、確実に外壁塗装等の対応をすべきというものではなく「最低限劣化状況をしっかりと把握すべき」ということです。
もちろん、外壁塗装まで行えば、外壁材そのものの耐用年数を引き延ばすことができるでしょう。しかし、まずは劣化状況を10年程度経過した時点でチェックしておくことで、酸性雨による大きな被害が発生せずに済むのです。
もし、このタイミングで外壁塗装が必要と判断できる場合には、より耐用年数が長い塗料を使用することでメンテナンス周期を先送りすることができるでしょう。
シリコン塗料の場合は「10〜16年」、フッ素塗料なら「15〜25年」と、メンテナンス周期は塗料に対しメーカーが設定している耐用年数に比例して延びていきます。
屋根防水は「10〜15年周期」で行う
屋根防水も、一般的なメンテナンス周期である「10〜15年周期」に合わせてメンテナンスすることで問題なく対処できるでしょう。雨天が多い年であれば、若干早めに屋根診断を受けることでメンテナンスタイミングを見計らいましょう。
もし、屋根材の劣化が激しいと言われた場合には、屋根材の葺き替えやカバー工法も視野に入れるべきです。屋上防水が劣化している場合には、雨漏りが発生する前に確実な防水工事を依頼しましょう。
酸性雨によって屋根材が劣化してしまうと、下地となっているルーフィングシートや野地板にも酸性雨の影響が及んでしまいます。確実な防水性能を発揮できなくなる可能性も高くなるので、間違いなくメンテナンスしておくことをおすすめします。
バルコニー防水は「5年周期」で行う
バルコニーの防水工事は、一般的に「5年周期」で行うべきと言われています。耐用年数としては10年程度と言われているのですが、一般的なウレタン防水密着工法の場合、5年程度で下地との剥離が始まる場所が出てきてしまうため、酸性雨の影響に関わらず5年周期で対応することをおすすめしています。
ただし、シート防水やFRP防水で対処しているような場合は、無料の雨漏り診断を受けてみて防水工事をすすめられなければ先送りして問題ないでしょう。
ウレタン防水の場合でも、通気緩衝シートを使用した工法であれば、10年程度はメンテナンスをする必要はなくなります。
何事も「品質の高いものであればメンテナンス周期も先送りできる」というわけです。
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シーリングは外壁塗装と同時に対処する
シーリング材の劣化は、基本的に「外壁塗装」と同時に対処すべきです。これは、シーリング材の上にも外壁塗装が施されるからという理由になります。
シーリング材にも耐用年数がありますが、一般的にシーリング材の方が使用する塗料よりも少し長めの耐用年数のものを選ぶ傾向にあります。これは、雨漏りが発生しないための措置です。表面の塗装が劣化しても、シーリング材によって外壁材の裏手に水が回らないようにしているのです。
予算の都合上、全部打ち替えではなく増し打ちで対処するという提案をされることもあるかもしれませんが、同時に施工しているシーリング材が一部だけしか劣化しないということは考えられません。
日当たりや雨の影響等で、多少の劣化速度の差はあるものの、基本的な耐用年数は同じなので、一部の劣化が目立つようになった際には、全体のシーリングが劣化していると思って間違いありません。
そのため、外壁塗装時にはシーリングの打ち替えも同時に行いましょう。
金物類は損耗状況に応じて対処する
酸性雨によって、金属類は錆びてしまいます。鉄部は赤錆が発生し、進行が早ければ金属そのものが痩せてしまう可能性もあります。アルミ材も表面に白錆が発生してしまい、電化によって消耗することが確認できるようになるでしょう。
銅製品の場合、二酸化硫黄が発生して植物に悪影響を与えるようにもなってしまいます。
もし、日頃からメンテナンスを心がけたいという場合には、雨天後には金属部分を水道水で洗い流すようにしましょう。
アルミサッシは「耐用年数9年」
アルミサッシは、財務省の定めている「主な減価償却資産の耐用年数」で「9年」が耐用年数だと定められています。そのため、9年経過したアルミサッシは、定期的に入れ替えが必要だと思っておきましょう。
メーカーが提唱している耐用年数は、かなり先まで使用可能と設定しているのですが、あくまでも資産として価値があるのが9年までだということで、それ以降は建物の付帯物としての価値としてはゼロとしてみなされることを覚えておきましょう。
これは、アパートやマンションを手放す際の金額にも影響します。
アステックペイントのコンクリート対応製品一覧
弊社はプロタイムズの加盟店であるため、アステックペイント製の塗料を多く扱っています。その中から、コンクリートをカバーすることができる塗料をピックアップしてみました。
それぞれの特徴と用途について簡単にご紹介します。
塗料名 | 特徴 | 用途 |
EC-5000PCM-IR | ピュアアクリル樹脂を使用している、非常に伸縮性に優れた防水塗料です。
水性系で、伸びが良いのが特徴になります。 外壁のひび割れを600%の伸縮率でカバーするスーパー塗料です。 |
上塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/波形スレート |
超低汚染リファインシリーズ | 外壁や屋根材に付着する汚れを許しません。最高の超低汚染性を発揮して、建物の美観をいつまでもキープしてくれます。
汚れの付着がなくなると、気温によって温められて熱源となる異物がなくなるので、建物の快適性が維持されます。 |
上塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/波形スレート/カラー鋼板/ガルバリウム鋼版・ステンレス/アルミニウム |
シリコンフレックスJY | 対汚染性に優れたセラミックを配合することで、低汚染性を高めたシリコン塗料です。
超低汚染リファインシリーズに次ぐ低汚染性の持ち主です。 |
上塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/カラー鋼板/アルミニウム/ガルバリウム鋼版・ステンレス/波形スレート/セメント瓦/カラーベスト/モニエル瓦 |
マックスシールド1500シリーズ | アパートやマンションの外壁材を得意とする、非常に耐候性に優れたフッ素系塗料です。
付帯部の塗装にも使用できるので、軒天や雨樋の強化にも役に立ちます。 |
上塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/カラー鋼板/アルミニウム/ガルバリウム鋼版・ステンレス/波形スレート/鉄部/硬質塩ビ/木部 |
グラナートSP | 一般的な単色塗料とは違い、天然石を彷彿させる意匠の高さが魅力となるシリコン系塗料です。
高級感のある外壁を演出したい方にはぜひ一度お試しいただきたい塗料になります。 |
上塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング |
バリアー | 外壁や屋根に発生する「カビ」を抑制する効果に特化した防カビ剤です。
今あるカビを鎮静化させて、これから発生するカビは抑止するという、非常に優れた塗料です。 |
防カビ塗料
コンクリート/モルタル/ALC/波形スレート/セメント瓦/カラーベスト |
エポパワーシーラー | 塗装をする際には密着性を高めなければならないため、強力な下塗り剤が必要です。
幅広い下地材に使用できるため、確実に密着させることに特化したエポキシ系塗料になります。 弾性塗料・ピュアアクリル樹脂の下塗り材として非常に優れています。 |
下塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/アスファルトシングル/ブロック塀 |
プレミアムSS | 最高の下塗り材です。どんな塗料でも確実に密着させます。
フッ素・無機塗料の塗り替えにも使用できる強力な水性シリコン塗料になります。 |
下塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング |
エポプレミアム | 染み込んでしまうような建材であっても、しっかりと下塗り材としての威力を発揮できる変性エポキシ系塗料になります。
フッ素・無機・光触媒にも使用できる強力な下塗り材です。 |
下塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/セメント瓦/カラーベスト/モニエル瓦 |
サーモテック | 上塗り材の遮熱性能だけではなく、下塗り材から遮熱性能を付与するという大きなメリットを持ったエポキシ系遮熱塗料です。 | 下塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/波形スレート/セメント瓦/カラーベスト |
グラナートミドルコート(中塗り) | モノトーンではなく、多彩色の発色を良くする塗料です。
ベースカラーが決まると、仕上がりに大きな違いが出ます。 |
中塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング |
スーパーラジカル | 塗料の劣化は紫外線が原因です。
ラジカル制御型塗料であれば、外壁塗装の寿命がしっかりと発揮されるのでおすすめです。 |
上塗り材
窯業系サイディング/モルタル/ALC/コンクリート/波形スレート |
シリコン/フッ素REVO1000シリーズ | リーズナブルな超高機能塗料の代表になります。
戸建てからマンション・ビルまでしっかり対応可能です。 |
上塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/カラー鋼板/アルミニウム/ガルバリウム鋼版・ステンレス/波形スレート |
アステックペイントプラチナシリーズ | 超低汚染プラチナリファイン、プラチナシリコンREVOなど、アステックペイントのプラチナシリーズは最高の上塗り材です。 | 上塗り材
コンクリート/モルタル/ALC/窯業系サイディング/波形スレート/カラー鋼板/アルミニウム/ガルバリウム鋼版・ステンレス |
福岡のマンション・アパートの酸性雨対策は『おうちのかかりつけ医OHANA』にお任せください!
酸性雨は、建物の外壁や屋根、金属部分に悪影響を及ぼし、建物の劣化を早めます。特にコンクリートは酸性雨によって溶解し、建物の寿命を縮める原因となります。定期的なメンテナンスで酸性雨による被害を最小限に抑えることが重要です。
外壁塗装や屋根防水は10~15年周期、バルコニー防水は5年周期を目安に、劣化状況に応じて適切なメンテナンスを行いましょう。シーリングは外壁塗装と同時に、金物類は損耗状況に応じて対応が必要です。
おうちのかかりつけ医OHANAでは、アステックペイントの超高機能塗料など、酸性雨に強い塗料を取り扱っております。福岡市のアパート・マンションの酸性雨対策は、ぜひOHANAにご相談ください。お問い合わせは、問い合わせフォーム、メール、お電話、またはショールームへのご来店にて承っております。
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