お役立ちコラム

【屋根劣化症状】シート防水の劣化症状は?特徴やメンテナンス方法も解説

著者:庄嶋 善則

【屋根劣化症状】シート防水の劣化症状は?特徴やメンテナンス方法も解説

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!

数ある防水工事の中でもシート防水は手軽でコストパフォーマンスにすぐれており、多くの建物の屋上で採用されています。

とても頼もしいシート防水ですが、他の防水方法と同じく、定期的にメンテナンスを行わなければ防水機能が失われてしまい、雨漏りの原因となるため注意が必要です。

そこで今回のお役立ちコラムではシート防水の特徴や施工方法、屋根劣化症状やメンテナンス方法についてお話ししていきたいと思います。すでにシート防水を採用されている方はもちろん、これから取り入れようと考えている方も参考にしてみてください!

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シート防水の特徴とメリット・デメリット

シート防水の特徴とメリット・デメリット

シート防水とは屋上や屋根に防水機能のあるシートを被せて行う防水工事の1つです。屋根材を交換するよりも手軽なので、多くのアパートやマンションなどで採用されています。

多くのメリットがあるシート防水ですが、デメリットや注意点もあるし、施工方法や選ぶシートによって防水性能も異なります。

シート防水のメリットとデメリットについてお話ししましょう。シート防水のおもなメリットとデメリットは次の通りです。

【シート防水のメリット】

  • ・短い施工期間
  • ・既存の防水工事の上から施工できる
  • ・高い耐久性

【シート防水のデメリット】

  • ・敷く場所によっては防水性能が発揮できない場合がる
  • ・人が訪れることが多い屋上の場合は不向き
  • ・工事中に振動音が発生する場合がある

それぞれをくわしくお話ししていきたいと思います。

 

シート防水のメリット①|短い施工期間

シート防水の大きな利点は、施工期間が短いことです。一般的には1日から4日程度で完了するため、大幅な時間削減が可能です。

これにより、施工による日常生活やビジネスへの影響を最小限に抑えることができます。速やかな作業完了は、急な天候変化にも対応しやすく、施工中のリスクを低減します。

 

シート防水のメリット②|既存の防水工事の上から施工できる

シート防水のもう一つのメリットは、既存の防水層の上から追加で施工が可能である点です。これにより、屋根を一から作り直す必要がなく、コストと時間を節約しながら防水性能を向上させることができます。

また、異なる種類の防水材料を組み合わせることで、長期間にわたる耐久性と効果を確保できます。

 

シート防水のメリット③|高い耐久性

シート防水はその耐久性にも優れています。適切な材料選びと施工方法によっては、最大15年以上の耐用年数を持続させることが可能です。

耐候性と耐熱性が高い材料を使用することで、様々な気候条件下でも性能を維持し、長期にわたって建物を保護します。

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シート防水のデメリット①|敷く場所によっては防水性能が発揮できない場合がる

シート防水は、屋根の形状や存在する設備によっては適切に機能しないことがあります。

特に凹凸が多い屋根や、複雑な形状の屋上ではシートが密着しきれず、隙間からの水漏れが発生するリスクがあります。そのため、シート防水を選択する際は、施工対象の条件をしっかりと評価することが重要です。

 

シート防水のデメリット②|人が訪れることが多い屋上の場合は不向き

頻繁に人が歩く屋上ではシート防水は不向きです。人の通行によるシートの損傷やずれが起きやすく、これが防水性能の低下を引き起こします。

特に公共のアクセスが多い屋上や、頻繁にメンテナンスが必要な設備がある場所では、より耐久性の高い防水方法を検討することが望ましいです。

 

シート防水のデメリット③|工事中に振動音が発生する場合がある

シート防水の施工には、時として振動音が伴う場合があります。これは特にマンションやアパートなどの集合住宅で問題となることが多く、住民の日常生活に影響を与えることがあります。

施工前には周囲の状況を考慮し、騒音の対策を十分に行う必要があります。

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塗膜防水やアスファルト防水との違い

シート防水の最大のメリットは、工事が簡単で騒音も少なく工期が短いことです。

ただしシートが損傷すれば雨漏りや漏水を引き起こすため、定期的に確認し必要であればメンテナンスしないといけません。

一方で塗膜防水は屋根材に直接防水剤を塗ります。マンションやアパートの屋上だけでなく、ベランダやバルコニーにも採用されることが多く、複雑な形状の場所や歩く可能性がある場所に最適です。

アスファルト防水は液状のアスファルトとシート状のアスファルトを使って厚みのある防水層を作ります。シート防水や塗膜防水よりも防水効果が高く耐用年数も長いですが、高価であることと施工時にアスファルト特有の匂いと煙が発生する点には注意が必要です。

 

厚みや材質によって耐用年数や費用が違う

どんなシートを使うかで耐用年数や耐久度、費用が異なります。

塩ビシート ゴムシート
厚み 1.5mmから2.5mm 1.2mmから2.0mm
単価 約3,500円/㎡から7,500円/㎡ 約2,500円/㎡から7,000円/㎡
工期 1日から4日 1日から4日
耐用年数 約10年から20年 約10年から15年

 

防水シートの種類は塩ビシートかゴムシートが主流です。重要なのは塩ビかゴムかではなく厚みで、厚みによって耐久年数や費用が大きく異なります。

塩ビシートは比較的厚いですが、ゴムシートは若干薄いものが多いため覚えておきましょう。一方で塩ビシート1.5mmかゴムシート1.5mmならば、どちらを選んでも耐用年数はほとんど変わりません。

ただゴムシートの方が熱に強く耐候性が高いため、同じ厚みならばゴムシートをオススメします。

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台風や強風の日は注意!

台風や強風の日は注意が必要です。何らかの飛来物や屋上にあるものが倒れるなどして、防水シートが破れるかもしれません。

特に強い台風が来たときは、台風が過ぎ去った後に屋上を点検した方が無難でしょう。

 

シート防水の施工方法は2つ

シート防水の施工方法は2つ

シート防水の施工方法は大きく分けると密着工法と機械的固定法2つがあります。

密着工法は、接着材を塗った下地に防水シートを直接貼っていく方法です。密着性が高く強風でもめくれ上がりにくいし、特殊な工具などを使わないため、比較的短期間で施工が終わります。

ただし下地の状態に影響を受けやすいため、下地が割れれば防水シートも裂けてしまうところが難点です。

もう1つは機械的固定法(絶縁工法、通気工法、脱気工法とも呼びます)です。機械的固定法では下地の上に絶縁シートを設置し、その上に防水シートを乗せて絶縁シートに固定します。

防水シートは絶縁シートに固定されているだけなので、下地に接着材を塗ることはなく、通気性を確保できるために、防水層から水分が蒸発しやすいのがメリット。下地調整をする必要がないため、費用が安くなるのもポイントです。

どちらがよいかは予算や環境にもよるため、業者と相談して決めるとよいでしょう。

 

シート防水の劣化症状やリスク

シート防水の劣化症状やリスク

シート防水の劣化症状を5つ紹介します。いずれかの症状がみられたら、できるだけはやくメンテナンスしましょう。処置がはやいほど費用も抑えられます。

 

【劣化症状・リスクその1】シートの膨れ、破れ

シートのしたに水分がたまると、太陽光で水蒸気となって膨れ上がることがあります。膨れた状態を放置するとシートが破れてしまい、そこから雨水が浸入してしまうため、注意が必要です。

 

【劣化症状・リスクその2】シートの剥がれ

接着力が低下したり、太陽光の熱で収縮をくりかえしたりすることで、シートとシートの結合部や端部が剥がれてしまいます。放置すると全体の接着力が弱まり、劣化症状が拡大してしまうため、やはりはやく処置すべきでしょう。

 

【劣化症状・リスクその3】シートの浮き、めくれ

 

シートの剥がれを放置すると、やがてシート全体が浮きやすくなり、強風などでめくれてしまいます。広範囲で下地が雨にさらされることになるため、危険です。

【劣化症状・リスクその4】水たまりができる

水たまりができるなら、防水シートがかなり劣化しているか、何らかのトラブルが起こっている証拠です。単に排水すればよいわけではなく、原因を究明する必要があるため、できるだけはやく業者に点検してもらいましょう。

 

【劣化症状・リスクその5】飛来物による衝撃や鳥害

飛来物や鳥害によってシートが破れることもあります。飛来物はともかく鳥害には対策が必要なため、業者と相談して処置を施しましょう。

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シート防水のおもなメンテナンス方法

シート防水のおもなメンテナンス方法

シート防水のおもなメンテナンス方法は次の2つです。どちらにするかは予算だけでなく劣化症状を考えて決めるとよいでしょう。

  • パッチ処理(部分的補修)
  • シート防水の交換(全体的に経年劣化している場合)

パッチ処理(部分的補修)

部分的に剥がれたり破れたりしているものの、シート自体の劣化が軽微であるなら、部分的に防水シートで覆い、貼り付けることで補修できます。

パッチ処理した部分が痛まないようにパッチ周辺を補強したり、塗膜を流布したりする場合もあります。

シート防水の交換(全体的に経年劣化している場合)

シート防水の耐用年数が迫っている場合、もしくは過ぎている場合は、全て交換してしまった方がよいでしょう。

特に劣化が酷い部分だけを処置しても、しばらくしないうちに他の部分がダメになる可能性があるため、長期的な目でみれば交換してしまった方が安上がりだし安心です。

全体的に膨れてしまっている場合、大きく破れてしまっている場合やすでに雨漏りしている場合は、耐用年数に至ってなくても交換すべきです。

 

屋上のシート防水ならば「おうちのかかりつけ医OHANA」へご相談ください!

屋上のシート防水ならば「おうちのかかりつけ医OHANA」へご相談ください!

シート防水は、その手軽さとコストパフォーマンスの高さから多くの建物で選ばれています。ですが適切なメンテナンスを怠ると、劣化が進行し、やがて雨漏りの原因となります。

当社「おうちのかかりつけ医OHANA」では、外装劣化診断の専門家である外装劣化診断士が丁寧に診断し、お客様の屋上の状態に最適なメンテナンス方法を提案いたします。

お見積りと相談は完全無料ですので、シート防水の状態が気になる方は、ぜひ当社に無料診断の申し込みください。早期発見と適切な対応で、長期的な安心をお約束します!

あなたからのご連絡をスタッフ一同、心よりお待ちしております!

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特に、お家の防水に関しては定期的なメンテナンスが必要です。
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