お役立ちコラム

窯業サイディングの特徴や主な外壁劣化症状7つを解説

著者:庄嶋 善則

窯業サイディングの特徴や主な外壁劣化症状7つを解説

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外装劣化診断士、代表取締役の庄嶋です!

外壁に窯業サイディングを採用している家はとても多く、国内の約8割の外壁は窯業サイディングです。

そんな窯業サイディングも他の外壁材と同じくメンテナンスが必要で、家を長持ちさせるには定期的に塗装をする必要があります。

そこで今回のお役立ちコラムでは、窯業サイディングの特徴や主な外壁劣化症状を7つ紹介します。

外壁の状態が気になる方は是非とも参考にしてみてください!

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窯業サイディングとは

窯業サイディングとは

窯業サイディングとは、セメントに繊維質を混ぜて板状にしたものであり、1990年頃に登場し、今では最も一般的な外壁建材として知られています。

様々なカラーバリエーションと模様(木目調やタイル調など)があるため、国内の8割の家が窯業サイディングの外壁を採用しているといっても、見た目は全然違います。

窯業サイディングのメリットとデメリット

窯業サイディングのメリットは耐火性能が高く比較的安い建材であることです。昔はモルタル仕上げの外壁が主流でしたが、防火性能の需要から窯業サイディングに移行してきました。

施工も簡単で現場ではすでに出来上がった窯業サイディングを取り付けるだけで済むため、工期が短く経費を抑えられるのもポイントです。

一方で防水性能が低いため塗装でコーティングする必要があり、塗装の機能が失われると雨水などが染みこんで急激に劣化してしまいます。そのまま放置するとひび割れや浮き、反りなどが発生しやすく、ダメージが深刻化します。

そのため定期的な再塗装が必要であり、一般的な塗料であれば10年から15年に1度くらいはメンテナンスをする必要があるでしょう。

窯業サイディングの主な外壁劣化症状は7つ

窯業サイディングの主な外壁劣化症状は7つ

窯業サイディングの主な外壁劣化症状は7つです。いずれかの症状があるならば、なるべくはやく塗装をするべきでしょう。劣化症状を放置すると、外壁のダメージはますます深刻化し、最悪の場合再塗装だけでは済まなくなる恐れがあります。

【外壁劣化症状・その1】色あせ

新築の時よりも色が薄くなってきた、場所によって色が違うと感じるなら色あせている可能性が高いです。色あせが起こる原因は様々ですが、紫外線や酸性雨の影響が大きいといわれており、どんな塗料を使っているとしても、半永久的に色を保つことはできません。

色あせが起きると美観が損なわれるだけでなく、塗料の防水性が失われてしまうため、再塗装が必要です。色あせまでの期間が短いと感じるならば、色あせしにくい塗料を選ぶようにしましょう。

色あせしにくい塗料にも種類があるため、外壁塗装業者と相談して環境や予算に適したものを提案してもらうといいでしょう。たとえばフッ素塗料は一般的なシリコン塗料と比べて耐用年数が長く、汚れや熱に強いことで知られています。

【外壁劣化症状・その2】チョーキング(触れると白い粉が付く)

チョーキングとは、外壁に触れた時に白い粉が付く症状のことを指します。白亜化現象ともよばれており、白い粉の正体は変質した塗料です。そのため白い粉を洗浄したとしても塗装の機能が復活することはなく、根本的には解決しません。

窯業サイディングに限らず塗装された外壁であればチョーキングを起こす可能性があり、塗装されていないレンガなどであれば発生しません。

チョーキングも色あせと同じく防水性能が失われている証拠なので、放置すると雨水が染みこんでコケやカビが発生したりひび割れたりする可能性が高くなります。

チョーキングは施工不良で起こることもあるため、前回の塗装からあまり時間が経っていないならば、塗装業者に確認しましょう。保証期間内であれば無料で補修してもらえるはずです。

施工不良で多いのは、塗料が十分に混ざっていなかった、塗装前の洗浄作業が十分でなかった、環境に適していない塗料を使ってしまったなどです。

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【外壁劣化症状・その3】コーキング材の劣化

コーキング材とは窯業サイディングの外壁と外壁の隙間やひび割れの補修などに使われる建材です。塗料とは全く別のもので、コーキング材だけが劣化してしまうこともあります。

コーキング材にヒビが入ったり削れてしまったりすると、そこから雨水が浸入してしまうため、外壁の塗料が機能を失っていないとしても、外壁材に深刻なダメージが入り急速に劣化してしまう恐れがあります。

コーキングの寿命は5年から10年といわれており、部分的な補修であればDIYでも可能ですが、全体的に痛んでいるなら塗装業者に頼んだ方がよいでしょう。

コーキングの補修は、現在のコーキングを剥がして交換する打ち替えと、現在のコーキングを剥がさず重ねて塗る打ち増しという2種類の方法があります。

耐久性を考えると打ち替えの方が好ましく、長い目でみると費用もあまり変わらないため、打ち替えすることをオススメします。

ちなみに窓やドアなどのサッシ周りは打ち増しで補修するのが一般的です。サッシは構造的に今のコーキング材を取り除くのが難しく、下手に取り除こうとすると防水紙などを傷つけてしまい、雨漏りの原因となってしまうからです。

【外壁劣化症状・その4】カビ・コケの発生

【外壁劣化症状・その4】カビ・コケの発生

カビやコケが発生しているならば、塗膜が劣化して雨水が染みこみ、そこにカビやコケが繁殖してしまっている可能性が高いです。

定期的にカビやコケを除去することも大事ですが、それだけでは根本的解決にはならないため、できるだけはやく塗装する必要があるでしょう。

塗装業者は壁を塗装する前に必ず洗浄を行い、カビやコケを完全に除去するため、塗装前に急いで清掃する必要はありません。塗装業者の洗浄は業務用のハイパワーな高圧洗浄機を使うため、自分で清掃するよりも簡単にカビやコケが落ちます。

カビやコケが発生しやすいと感じているならば、外壁塗装業者に相談してみるとよいでしょう。一般的な塗料にも防カビ成分を含んでいますが、強力な防カビ添加剤を混ぜて塗ってもらえば、防カビ対策はバッチリです。

【外壁劣化症状・その5】外壁のひび割れ

外壁のひび割れは、色あせなどと違い様々な要因が考えられます。塗装の劣化である可能性もありますが、地震や外部からの衝撃でヒビが入ることもあるでしょう。

重要なのは塗装がひび割れているのか、窯業サイディングがひび割れているのかです。

塗装がひび割れているだけならば再塗装をすればよいのですが、窯業サイディングがひび割れているのであれば、塗装だけでなく窯業サイディングを補修する必要があります。

いずれにしてもひび割れの隙間から雨水が染みこんで、周りの外壁も劣化してしまうため、なるべくはやく補修しましょう。

【外壁劣化症状・その6】サイディング材の浮きや反り

窯業サイディングが浮いたり反ったりしてしまっているならば、すでに塗装の防水性が失われており、雨水の吸収と晴れた日の乾燥を繰り返して変形してしまった可能性が高いです。

一方で施工不良で窯業サイディングが浮いたり反ったりしてしまうこともあるため、保証期間内であるならば前回の施工業者になるべくはやく連絡しましょう。

浮きや反りの場所や状況によっては、ひび割れなどよりも雨水が染みこみやすく、家を傷める可能性があるため、心配な方は工事日までの間はブルーシートなどで覆っておくといいでしょう。

もしくは早急に外壁塗装業者に連絡して診断と応急処置を行ってもらうといいでしょう。たとえば、手の届かない部分などにブルーシートを設置するのは危険なので、自分で行わず外壁塗装業者に任せた方が安心です。

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【外壁劣化症状・その7】爆裂や凍害

爆裂や凍害は、窯業サイディングのひび割れや浮き、反りなどを放置すると起こる外壁劣化症状の1つです。窯業サイディングに染みこんだ水が寒い時期に凍り、体積が増えて爆発したかのように大きく損傷してしまうことを指します。

爆裂を起こしてしまった外壁に関しては、補修剤で埋めるか新しい窯業サイディングに交換する必要があり、今後のことを考えると外壁全体を調査してもらった方が安心でしょう。

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早めの塗装で外壁を長持ちさせよう!

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窯業サイディングには様々な外壁劣化症状がありますが、軽度の色あせやチョーキングであれば洗浄と再塗装だけで済みます。対して、浮きや反り、爆裂などを起こして締まっている場合はサイディング自体の補修や交換が必要になります。

放置すればするほど補修費用が高くなるだけでなく、建物の内部を痛めてしまう可能性が高いため、なるべくはやく塗装し直した方がいいでしょう。

外壁劣化症状の判断が難しい時は?放置せずに診断してもらおう

外壁劣化症状の判断が難しい時は?放置せずに診断してもらおう

外壁劣化症状の判断が難しい時もあるでしょう。単に汚れているだけなのか色あせやチョーキングを起こしているのか、窯業サイディングが浮いてしまっているのか気のせいなのか、不安なことは多いと思います。

そんな時は1人で悩まず、プロの塗装業者に診断してもらいましょう。塗装業者には雨漏り診断士や外壁劣化診断士がいるため、彼らに確認してもらえば安心です。

診断だけであれば大抵は無料なので、とにかくすぐに連絡することをオススメします。塗装業者選びは実績が豊富で地域密着型の業者であれば、信頼できるし費用も抑えることができるでしょう。

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